感染性胃腸炎について

感染性胃腸炎について
 感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌などの病原体が原因で、胃や腸に炎症が起こる病気です。特に秋から冬にかけて流行するウイルス性胃腸炎は、毎年多くの人が発症しており、その主な原因はノロウイルスやロタウイルスです。

どんな症状が出るの?
 ノロウイルス:吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、軽い発熱がみられます。小児は嘔吐が多く、成人は下痢が多い傾向があります。症状は1~2日で治まることが多いです。
 ロタウイルス:乳幼児に多く見られ、嘔吐や下痢が長引き、発熱やけいれんを起こすこともあります。症状は5~6日続くことがあります。
 感染性胃腸炎では、嘔吐や下痢による脱水症状に注意が必要です。特に乳幼児や高齢者は重症化しやすいため、早目に医療機関を受診しましょう。

どうやって感染するの?
 食品から感染:ウイルスを蓄積しやすいカキなどの二枚貝を十分に加熱せずに食べると感染します。
 人から人への感染:感染者の嘔吐物や便、またはそれらが付着した手や調理器具を介して感染します。
 少量のウイルスでも感染するため、家庭や施設で広がりやすいのが特徴です。

治療は?
 特効薬はありません。水分補給と安静が基本です。
 嘔吐や下痢があるときは、少しずつ水分を摂りましょう(経口補水液がおすすめです)。
 脱水症状が強い場合は、医療機関で点滴などの治療を受けましょう。
 高齢者は誤嚥による肺炎にも注意が必要です。

予防ポイント
 手洗いの徹底:トイレの後や食事の前、調理の前には、石けんと流水でしっかりと手を洗いましょう。
 食品の加熱:カキなどの二枚貝は、85~90℃で90秒以上加熱してください。
 吐物や便の処理:
  手袋とマスクを着用し、ペーパータオルで拭き取ります。
  塩素系消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)で消毒します。

ワクチンはあるの?
 ロタウイルス:乳児向けの定期予防接種があります。
 ノロウイルス:ワクチンはありません。予防は手洗いと食品の加熱が基本です。

参考資料
「厚生労働省・食中毒の原因(細菌以外)」
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/03.html

「東京都感染症情報センター・感染性胃腸炎」
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/gastro/

2025年11月19日